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プラスチック(Plastic)ができるまで ~その1

現在、プラスチック製品は私たちの生活と
切り離せない便利なアイテムとなっております。
しかしながら、環境破壊問題・地球温暖化問題等、
造る責任・使う責任・使用後の適切な処分の責任、
今以上に真剣に考えなくてはいけない時代となりました。

私たちの暮らしの中に当たり前にあるプラスチック製品が
原油から造られるということは、ご承知の通りですが、
製品になるまでには、たくさんのプロセスを経て、
初めて、加工できるものとなります。

プラスチックと一言で言っても、
多種多様ございます。
そんなプラスチックがどのようにできていくかを
数回にわけてご紹介させていただきます。

原油 → 石油化学基礎製品


プラスチックは「合成樹脂」とも呼ばれています。
主に石油(ナフサ)を蒸留して得られる、沸点の低い成分を
化学的に合成したものの一部がプラスチックです。

では、原油にどのような温度を加えたら、
どんな石油化学基礎製品ができあがるのか、下記をご覧ください。

上記の原油の精製(蒸留)からナフサを取り出した後、
分解ガス分留装置に通すと、熱分解反応を起こし、
ナフサが細かく分解され、小さな分子となります。

その小さな分子を蒸留したものが、
石油化学基礎製品と呼ばれます。

石油化学基礎製品 → 各種プラスチック原料

次に、上記分解炉で取り出した分子を
反応しやすい環境下(高温・高圧等)で
触媒を加えることにより
化学反応を起こさせ、分子を多数つなげていきます。
           ↓
         重合反応



(例)ポリプロピレン

プロピレン(モノマー)        ポリプロピレン(ポリマー)

以上の製法で多種類のプラスチック原料が作られますが、
この工程でもまだ様々な用途に応じての加工はできません。

プラスチック原料 → 原料としての改質


そこで性能向上の為に数種類の添加剤を混合して改質が行われます。
これにより、加工時の安定性や特殊な性質の付与が施されます。

この続きは、また次回。。。
   

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