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”食べ物にもったいないをもういちど” 食品ロス削減 その3

今回からは食品ロス削減のヒントに結び付くことを
色々な面から更新していきたいと存じます。

日本と世界の食料自給率

「食料自給率」の計算方法をご存じでしょうか?

世界標準算出方法
  国内食料生産額÷国内消費仕向量×100

日本算出方法
  国民一人当たり国産熱量÷国民一人一日当たり供給熱量×100

日本は何故か世界標準と異なる算出方法が用いられています。
これはカロリーベースでの算出方法で、国内で育てられた
牛・豚・鶏・卵等が含まれていない。
更に、食べられずに廃棄された食品ロスまで分母に含まれて
いる算出方法となるため、計算上、自給率が低くなり

食料自給率37%という数字になってしまうのです。

これを世界標準算出方法での計算をしなおすと、
日本の食料自給率は66%
となります(2018年度)。



しかしながら、この自給率では、
今後、世界的な異常気象・天候不順や国際情勢の変動等で
輸入が制限された場合、食料不足に陥るリスクは
非常に高くなることが想定されます。

更に前回「食品ロス削減その2」でお伝えしたように
世界人口が増え続けている今、地球規模での食料不足に
備えるためにも、食料自給率を一刻も早く向上させなければ
ならない現状もあります。

日本は今、農業生産者の高齢化・それに伴う耕作放棄地の
増加という大きな問題を抱えています。

ただ食料自給率だけに注目するのではなく、
なぜ、日本の農業事情が落ち込んでいるのか、
原点に返って考え直さなければいけない時期に
なってきているのではないかと痛切に感じます。

以前から言われている農家さんの所得向上、
そして、”スマート農業”による労力の軽減・
農作業の効率化、新規就農者の育成等、
官民一体で取り組んでいくにはどうしたらよいか。

そして、
地球温暖化が原因での異常気象から引き起こされる
災害・水害等も農作物に大きな被害を起こしている昨今、
人間が仮住まいさせてもらっているこの大切な地球環境を
世界規模はもちろんのこと、多くの人がこの問題を意識して
ひとりひとりが自分たちの生活を守っていく行動を
常に心掛けることが必要不可欠だと存じます。

食品ロス削減に向けての取り組み

弊社所在地の福岡県で今、何が起きているかというと
今年8月11日に起きた大雨による水害で、
今、野菜がありません。
というか、野菜は一応、店頭には並んではいるのですが、
価格が高すぎて(葉物類・白菜1/4が300円越え)、
毎日の家計に多大な影響が出ています。

わたくしも野菜売り場に行くたびに、
「はぁ~~~」と落胆のため息が出ている状況です。

そして、この記事をアップした本日は
地球温暖化で海水温が高いままの海上で
大型に育った台風14号が福岡県直撃です(涙)。
もうこれ以上、農産地に被害が出ないことを祈りながら
この原稿を書いております。

とても身近なところですでにたくさんの影響が生じてる
昨今、とにかく1日1日の生活の中で
自分ができることをやっていきたいと存じます。

食品ロス削減のためにやれること、
毎日とにかく無駄を出さないよう
工夫をしております。

・にんじんは皮つきのまま料理する
・大根の皮は細切りにして、ごぼう・にんじんと一緒にきんぴらにする
・なすはとげとげのヘタだけ取り除いて、全部、調理をする
・キャベツ・白菜の芯は細かく切って料理に入れる
・ブロッコリーの茎もすべて調理に使う
・食べられる分だけ購入・調理をする
・毎日、冷蔵庫をチェックして、日付の古い食材から使う
・野菜は鮮度保持袋「ベジフレッシュ」に入れて保存する
・ごはんを炊いたら、一人分ずつ小分けにして冷凍する
・店頭に並んでいる食品は棚の手前のものから購入する
・買い物に行く前に食品庫・冷蔵庫を必ずチェックする
・お腹がすいているときに買い物に行かない
 (余計なものまで買ってしまうおそれがある)
・コロナ禍ということもあり、毎日、買い物に行くのではなく、
 最低限の必要なものをメモしてまとめ買いをする
・地産地消のものを購入する

等々、「こんな事、誰でもやってるよ!!」と言われるかもしれませんが、
とにかくどんな小さなことでも自分にできることを
継続してやっていきたいと存じます。

次回は、このコロナ禍で食品ロス削減事情が
色々と変わってきているようです。それを取り上げたいと存じます。





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