多様化しつつある様々な分野の流通の変化、
そのような中でも、
青果物の流通も多様化しつつあると存じます。
その流通の多様化に対応すべく、
青果物の鮮度保持の条件を改めて調べました。
消費者に直接、
生産者様が丹精込めて育てた青果物を
通販で新鮮なまま販売することも
増えてきていることと存じます。
また、産直市場や道の駅等での販売も
増えてきていることと存じます。
日本国内で生産者様が大切に
そして安全な食として育てられた
生きたままの青果物をいかに
新鮮のまま消費者に直接、お届けできるのか、
とても大切なことと存じます。
そこで、青果物の鮮度保持に必要な条件を
改めて調査いたしました。
- 温度
- 湿度
- ガス組成制御
上記3つの要素が密接に関係していることは
ご周知の通りだと存じます。
千葉大学 大学院園芸学研究科と農研機構に
数値で表したものがございましたので、
少しアレンジを加えて、転載いたします。
CA貯蔵
MA包装のための予冷
弊社の鮮度保持袋「ベジフレッシュ®」は、
上記の温度・湿度により、呼吸量を調整した
”CA貯蔵”を併用していただくことにより、
より一層、鮮度保持効果を発揮させることが可能な、
フィルム独自の特性をいかした”MA包装”による鮮度保持となります。
(生き生き情報 ”野菜の鮮度とは” も併せてご覧くださいませ)
弊社の鮮度保持袋「ベジフレッシュ® 大袋」をご使用いただき、
遠方への輸送にも、必ず、”予冷”をお願いしております。
”予冷”をしていただくことにより、より一層、鮮度保持効果が
発揮されるものとなります。
それでは、”予冷”にはどんな方法があるのでしょうか?
そちらも表にして転載させていただきます。
天然の冷蔵庫(予冷庫) 雪室
他には、雪深い地域では天然の”雪室”が使用されるようです。
”雪室(雪穴)”の利点は、
・低温順化 : 食物が自らの凍結を防ぐために、
含有するデンプンを糖化。
ショ糖を増加させます。
・分子会合の変化 : アルコールと水の分子会合が解け、
水素会合します。
それにより、口当たりがマイルドになります。
・鮮度保持 : 低温高湿度に保たれるため、呼吸や乾燥を抑え、
鮮度をよりよく保ち、貯蔵できます。
・酸化防止 : 酸化反応の速さが鈍ることで、
酸化による食品の劣化を防ぎます。
・不快臭の低減 : 不快な臭いの成分を抑えるだけでなく、
生成も抑制するため、食品の風味が向上します。
・省エネ : 雪冷熱の活用でランニングコストを削減。
また、二酸化炭素を出さないため、
クリーンエネルギーとしても
注目されています。
”雪室”には野菜だけではなく、お米やお酒、お肉の熟成、
塩を抜いた”塩引鮭”の冷風乾燥にも使われるようです。
常に0℃を保ち、お米や野菜は質を落とすことなく、
ほどよく熟成することも可能なようです。
また、お酒や味噌、醤油などの醸造品では、熟成が進むことで、
いっそうマイルドな味わいになるそうです。
”雪室”には、いくつかタイプがあり、
代表的なものが「自然対流方式」 「氷室型」 「雪室型」だそうです。
新潟県では ”雪室” と ”雪下” の違いの認知もプロジェクトとして、
ガイドラインなども策定されたそうです。
以上が、青果物の鮮度保持の条件の一部となります。
次回の「生き生き情報」は防曇袋がどのような過程を経て
製造されるのかを届けできたらと存じます。
(記事投稿内容予定は変更になることもございますので、ご了承くださいませ)
最後まで、ご笑覧いただきまして、ありがとうございました。
こちらから