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プラスチック(Plastic)ができるまで ~その2~

原油から袋や成型品になるまで

前回の~その1~では原油からどのような過程を経て、
ナフサ→石油化学基礎製品になるかを
ご説明いたしました。

今回は、石油化学基礎製品を物理的な工程や添加剤による
改質から、どんな種類の袋に分かれていくのかを
ご説明いたします。

石油化学基礎製品からフィルムへ

石油化学基礎製品の段階では、
乳白色のペレット状(粒々)です。

このペレットを防曇袋(OPP)にするには、
二軸延伸機という機械に入れて、シート状にしたものを
まずは縦に伸ばし、そのあと横に伸ばします。

薄く延ばされた透明感のあるフィルムとなったものを
大きなロールに巻いていきます。

このロールが防曇袋(OPP)の原反となります。
(この段階では、まだ袋にはなっておりません)

原反フィルムから袋状(防曇袋)へ

ここでまずクイズです。

印刷が施されている袋は、

1. 袋状にしてから印刷をするのでしょうか?

2. 袋にする前(フィルムの状態の時)に
   印刷を先にしておくのでしょうか?

以前、とあるお客様から

「大量の袋が必要だけど、
 産地名や生産者名、野菜の種類によって
 数量にばらつきがあるから、
 あらゆる号数の袋を常に10万袋ずつ、
 作っておいてほしい。

 産地や野菜の種類が決まったら数を知らせるから
 その数で印刷をして出荷して欲しい。」

というご依頼がございました。

しかしながら、この受注は承ることは不可能でした。

何故かというと、クイズの答えになるのですが、

2.袋の状態にする前に印刷をしておく が正解だからです。

袋にする時に先に印刷を施した原反フィルム(ロール)を
製袋機にかけて初めて袋状になります。

↑    これが、弊社の印刷規格袋になる前の原反です


 
↓ 製袋機です。上の原反を右側に設置して、袋状にしていきます。

これで防曇袋ができるまでのご説明は終わらせていただきます。
では、今度はプラスチックの材質により、
どのような製品ができていくのかを
下記にまとめてみました。

ポリ袋? ビニール袋? みんな同じ?


ひと昔前だと、ポリ袋はすべて一緒くたの呼び方
「ビニール袋」と呼ばれていたと存じます。

そして現在は「ポリ袋」という名称で呼ばれることが
多くなっております。

でも、実際は、同じ袋でもすべて素材が違い、
感触から特性も変わってくるのです。

その一部をご紹介いたします。

”プロピレン”系 と ”エチレン”系

袋(や成型品)の素材はタイトルのように大きく二つに分かれます。
それを一覧表にまとめました。

弊社製品の防曇袋『OPP』は、プロピレン系となります。
(枠内、薄緑色)

【豆知識】
プラスチック製品の中には、
ポリエチレン・ポリプロピレンなど
ポリ」という名前がついております。
この「ポリ」というのはギリシャ語で、
日本語の”たくさん”という意味です。

防曇袋の材料になる「ポリプロピレン」は
「プロピレン」という分子が
たくさんつながっているという意味です。
約一千個以上の「プロピレン」分子がつながって
「ポリプロピレン」となります。

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