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食べ物にもったいないをもういちど ”食品ロス削減” その6

”食品ロス削減 その1”で取り上げた時のデータは
2017年度(平成29年度)のものでした。

最新データの2020年度(令和2年度)のデータが
農林水産省のサイトで発表されておりましたので、
どう変化があったのかを作成いたしました。

※ 令和5年1月時 農林水産省発表データを元に作表

上記積上棒グラフは右下がりになっており、

2017年度 612万トン → 2020年度 522万トン

食品ロスが削減されたかのように見えます。
確かに数字上では減ってはいるのですが、
ここで疑問に思うことがございます。


約90万トン削減されておりますが、
2020年度といえば、あのCOVID-19が2019年12月に
中国で発症し、2020年には全世界に広がった年です。

当然、他の事業系食品ロス量と比べて、
「外食産業」の数字が大きく減っていることが顕著に見て取れます。

更に、ここで注目したいのは、COVID-19禍に外食が減って、
家庭で食事をとることが多かった家庭系の食品ロス量も
減っていることです。

これは、事業系より各家庭が食品ロスの意識が
かなり高かったことを示しているのか?
それともCOVID-19の発症・某国と某国の戦争の影響により
様々な物価が高騰したこと、その他の要因で
家庭系の食品ロス量の削減が実現した可能性もあるのではないかと
勝手な推測をしております。
(現に拙宅では、生活していくために
 本当にもう切り詰めるところもない状況ですが、
 光熱費・食費を更に切り詰めました・やればできる・心の声)

事業系の”食品製造業”においては、
2017年度と2020年度の121万トンが同じ数字となっており、
削減されておりません。
その間の2018年度と2019年度も減るどころか
121万トン→126万トン→128万トン→121万トンと
2年間は増えているのです。
この数字はどう捉えるべきか!?

今現在(2023年6月7日)、COVID-19は5類に移行され、
あらゆることが制限なしで行えるようになっておりますが、
COVID-19前・COVID-19禍・COVID-19後の食に対する一人一人の意識が
どう推移していくのか、これからの数字に特に注目しなければ
ならないのではないでしょうか?

中でも食品ロス量が一番多いとされている農産物、
 ・食べられるのに捨てられる
 ・購入したまま使わずに傷んでしまって捨てられる
 ・生産者が丹精込めて育てたのに、買取価格の暴落で
  売られずに畑でそのまま放置されてしまう
等々、このような問題をどのように解決していくのか
とても重要だと存じます。


また、30年後には全世界の人口が約20億人も増え、
約97億人になるとされております。
更に、異常気象により食料の確保が難しい時代となる
予測もされています。
これ以上、仮住まいさせてもらっている地球環境を
壊すことは許されないギリギリのところまで
きていることをもっと強く意識していかなければ
未来のこどもたちの生活はどうなるのでしょうか?

食品ロス量削減のことを色々と調べていくうちに
この大切な地球が、すでに危機的状況にきていることを
強く認識いたしました。

私ができること、本当に小さなことですが、
これからももっと意識を高めて、
少しでもできることを実践していきたいと存じます。






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